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乳がんの診断と治療

乳がんは適切な治療を行うことで,克服できる可能性の高い病気です.

これまでに多くの方々がこの病気を克服し,日常生活に復帰されています.

“乳がん”ってどんな病気?

乳がんは乳房内の乳腺から発生する悪性腫瘍です.

症状として,乳房のしこり,乳頭からの血性分泌液,皮膚の発赤や陥凹等などがみられます.最近ではマンモグラフィ検診により無症状で発見される場合も増加しています.

 

“乳がん”の特徴は,初期のうちは乳房にとどまっていますが,やがてがん細胞が血液やリンパ液の流れにのり,乳房以外の臓器(リンパ節,

骨,肺,肝臓など)に転移をすることがあることです.

 

日本での乳がん発症数は増加傾向にあり,2010年には年間におよそ6万8千人の女性が新たに乳がんと診断されたと推定されています.

女性の12人に1名が乳がんに罹患し,女性の罹患する悪性腫瘍の中で, 最も多いがんです。

 

一方,女性の悪性腫瘍による死亡数は,多い順に大腸がん,肺がん,胃がん,肝臓がん,乳がんとなっており,乳がんは第5位です.

このことは,乳がんは女性にとって最も多いがんですが,他のがんに比べ治りやすく,適切な治療により,克服できる可能性の高いがんである事を示しています.

乳がんに罹患した女性の5年生存率はおよそ90%です.

 

これまでに多くの方々がこの病気を克服し,日常生活に復帰されています.

 

“どうして乳がんになったのだろう”そんな疑問は当然です.

がんは遺伝子が正常に機能しなくなることで発生しますが,その原因はまだよくわかっていません.遺伝的な要因や環境(生活習慣,食事,運動,妊娠,出産など)との関連性が言われていますが,重要なことは,たった一つの原因で乳がんができることは稀であり,多くの場合は様々な要因が積み重なり発症します.

 

(➡がん情報サービス

 

 

 

乳がんの診断

乳がんの診断は,触診,画像診断(マンモグラフィー,超音波検査),病理検査(細胞診検査,組織診断)などの複数の方法を組み合わせて行うことが一般的で,このことによりがんの見逃しと誤診を最小限にします.

また乳がんと診断された場合には,治療の方針を決定するために,CT,MRI,骨シンチ,PET-CTなどの検査で,乳房内のがんの拡がりや,転移の診断が行われる場合があります.

 

乳がんの治療

乳がんの治療方針は,大きく手術や放射線などの局所療法と,薬物による全身療法に分けられます.

 

局所療法

手術療法と放射線療法があります.

手術は乳房にできたがん細胞を取り除くことにより,腫瘍が大きくなったり転移を起こしたりするのを予防します.

手術の方法には乳房切除術と乳房温存術があります.(乳がんの手術ページ参照)

放射線療法は,乳房温存術を行った後に,残った乳房にがんが再発するのを予防するために行います.乳房切除を行った場合でも,元々の腫瘍が大きかったりリンパ節転移の多い場合は放射線療法を行う場合があります.

 

全身療法

手術の後に,お薬を全身に投与することにより再発を予防します.薬物療法には抗がん剤療法,ホルモン療法,分子標的薬があります.

“がん”といっても,様々なタイプがあり,みんなが同じではありません.薬物療法は,がんの進行度や,がんのタイプによって使い分けます.

まず手術を行い,手術の結果をみて,その方に適した全身療法を行うのが一般的です.手術のあと,3-4週間目から開始します.

ある程度進行した場合では,手術の前に薬物療法を行う場合があります。

 

乳がんの治療効果をあげるには,このように局所療法と全身療法をうまく組み合わせることが大切だと考えられています。